L-カルニチンとインスリン抵抗性

L-カルニチンは、アミノ酸の一種で、細胞内のミトコンドリアが脂肪を燃やす作用をサポートしてます。加えて、ミトコンドリア上の老化や病気を抑制する働きも認められています。

そのため、L-カルニチンは、ダイエットサプリとして人気で、他にも脂血異常症、糖尿病、慢性疲労、記憶力アップに効果があると言われています。

また、L-カルニチンのサプリメントは、単体だけでなく、他の物質と結合した形でも販売されています。

L-カルニチンとアセチル-L-カルニチン

・ALCAR(アセチルL-カルニチン)は、認知機能の改善に(脳血液関門を通過するため)
・LCLT(L-カルニチンL-酒石酸塩)は 運動能力や筋力の向上に
・GPLC(グリシンプロピオニルLカルニチン)は、血流の改善などに
L-カルニチンよりも効果があると宣伝されています。

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今回は、L-カルニチンとインスリン抵抗性について調査してみました。

L-カルニチンのインスリン抵抗性を改善する効果

カルニチンとインスリン抵抗性

調査レベル:B
人を対象にした二重盲検比較試験が4件

効果レベル:C(効果は小さい)

4件中3件で、L-カルニチンはインスリン抵抗性を改善する効果ありとなっています。

非アルコール性脂肪性肝炎の患者30人を対象にした試験で、1日2回1gのL-カルニチンを朝夕の食事と一緒に24週間摂取したグループは、インスリン抵抗性が改善した。
あわせて肝酵素が減り、炎症を示すTNF-aの数値も下がった。
(出典:Am J Gastroenterol. 2010 Jun)

2型糖尿病患者32人を対象にした試験で、毎日2gのアセチル-L-カルニチンを24週間摂取したグループは、全員インスリン感受性が向上した。とくに血糖値の高い人については、耐糖能の向上が確認された。
収縮期血圧(上の血圧)も、8-10mmhg下がった。
(出典:Hypertension. 2009 Sep)

上2件は、それなりの効果はあるようですが、顕著なものではありません。

2型糖尿病患者16人を対象にした試験で、10日間毎日2gのL-カルニチンを摂取したグループは、インスリン感受性、空腹時インスリンレベルとも改善傾向を示した。が、効果が見られたのは、カロリー制限食の患者のみだった。
(出典:JPEN J Parenter Enteral Nutr. 2010 May-Jun)

←L-カルニチンの効果はたいへん小さいですが、食事制限とあわせることで効果が見られています。

効果は否定されているのは、次のものです。

2型糖尿患者12人を対象にした試験で、4週間3gのL-カルニチンを摂取しても、インスリン抵抗性や他のパラメーターに変化はなかった。
(出典:Ann Nutr Metab. 2008)

← 期間が短かったためでしょうか、カルニチンの量が多すぎたのでしょうか?

結論:L-カルニチンのインスリン抵抗性を改善する効果は小さい

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