DHA&EPA 悪玉コレステロールを減らす効果は薄いが…

DHA&EPAサプリメントは、よく血液をサラサラにすると言って宣伝されています。
では、DHA&EPAサプリメントを飲んで、血中のコレステロール、とくに悪玉と呼ばれるLDLコレステロールを減らすことができるのでしょうか?

青魚-サンマ

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*LDLコレステロールとHDLコレステロールについて
血液中のLDLは、コレステロールを私たちのからだの細胞や組織に運んでいます。LDL中のコレステロールが、細胞や組織で必要とする分より多くなると、余分のコレステロールが血管の壁に溜まっていきます。これが動脈硬化の原因になるということで、LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれています。

実際には、動脈硬化の原因となるのは、LDLコレステロールそのものではなくて、活性酸素によって酸化したコレステロールです。

HDLは、細胞から余分なコレステロールを回収して、肝臓に運ぶ働きをします。肝臓ではコレステロールは再利用されたり、分解して排泄されます。HDLは血管に溜まったコレステロールを掃除して動脈硬化を防ぐというので、HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれます。

DHA&EPAサプリのコレステロール低減効果

DHA・EPAの悪玉コレステロールへの効果

調査レベル:A
人を対象にした二重盲検法による実験が20件以上

効果レベル:C-(効果は非常に小さい)

前述したように、中性脂肪の低減にはDHA&EPAサプリはもっとも効果があります。
しかし、悪玉(LDL)コレステロールについては、減るとするもの、変わらないとするもの、若干ですが増えるとするものがあり、判定は難しいです。

ただ最近では、悪玉(LDL)コレステロールは、それ自体が動脈硬化につながる悪玉ではなく、大事なことは、LDLコレステロールとHDLコレステロールのバランス関係であるという考えが有力です。

その意味では、たとえ、DHA&EPAサプリでLDLコレステロールが増えたにしても、実験ではHDLコレステロールも増えていて、また血中の脂質トータルとしては減っているので、かえって健康に良いと言えます。

減ったとするもの

脂質異常症(高脂血症)で、スタチン(コレステロールを下げる薬)を投与されている患者254名に、毎日4gの魚油(フィッシュオイル)を飲んでもらったところ、スタチン+偽薬のグループよりLDLコレステロールは減少した。
(出典:Clin Ther. 2007 Jul)

変化なしとするもの

155人の男性を3つに分けて、12週間EPAを 1.35g, 2.7g、4.05g、飲んでもらったが、中性脂肪は減ったものの、血圧、コレステロール値に特に変化はなかった。
(出典:Atherosclerosis. 2007 Jul)

増えたとするもの

長期間糖尿病を患っている男性8人に、フィッシュオイル (1.8g EPAと1.2g DHA, または 1.1g EPA と 1.5g DHA)を飲んでもらったところ、超低比重リポタンパク (VLDL)と中性脂肪は減ったが、 LDLコレステロールはかえって増えた。
(出典:Atherosclerosis. 1991 Mar)

結論:DHA&EPAサプリメントは。必ずしもLDLコレステロールを減らすものではないが、健康には良い方向に働く。

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