CLAはインスリン抵抗性を改善しない

CLA(共役リノール酸)は、脂肪を分解するほか、筋肉の活動をサポートしたり、インスリンの働きを良くする効果があると言われて来ました。

これは、CLAがPPARといわれる核内レセプターに理論的に作用するとされたからです。

しかし、CLAのPPARへの作用は、現実には非常に弱いものです。
そのため、これまで見てきたとおり、多くの臨床試験が行われたにもかかわらず、CLAに実際にはダイエット効果はありませんし、血糖値を改善する効果もありませんでした。

DHCの共役リノール酸

最近では、CLAに代わって、TTA(テトラデシルチオ酢酸)の方がPPARに作用すると考えられています。ただし、TTAの効果についてはヒトでの試験はされていません。

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CLA=共役リノール酸のインスリン抵抗性を改善する効果

CLAはインスリン抵抗性を改善しない

調査レベル:A
人を対象にした二重盲検比較試験が9件、コーホート研究が2件

効果レベル:D(効果なし)

11件の臨床試験すべてで、CLA(共役リノール酸)のインスリン抵抗性を改善する効果が否定されています。それどころか、3件ではかえって悪化しています。

2型糖尿病患者32人を対象にした試験で、8週間3gのCLAを摂取したグループは、血糖値が6.3%上昇し、インスリン抵抗性(HOMAの数値を計測した)も悪化した。
(出典:Am J Clin Nutr. 2004 Oct)

中年男性25人を対象にした試験で、c9t11というCLAの異性体を3ヶ月間3g取り続けたグループはインスリン抵抗性が悪化し、尿中イソプラスタンが50%増加した。
(出典:Am J Clin Nutr. 2004 Aug)

感覚的には油を摂取するわけですから、健康に悪いのは当然のような気がします。
にもかかわらず、DHCなどはCLAをダイエットサプリ、健康をサポートするとして販売しているのはいかがなものかと思いますね。

結論:CLAはインスリン抵抗性を改善しないどころか、悪化させる恐れもある

ダイエット目的の人は使用を中止した方が良い。

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