L-アルギニンと成長ホルモン 効果はあまりない

成長ホルモン(GH)は、名前の通り、成長を促したり若さを保つ役割をする、脳下垂体から分泌されるペプチド型ホルモンです。

成長のイメージ

成長ホルモンは、経口摂取では、胃で分解されてしまうため効果はありません。注射による治療は、特定の疾患の場合に限って、認められています。アンチエイジングや肉体改造のための成長ホルモン摂取は、副作用が懸念されるため、認められていません。

したがって、普通の健康な人が成長ホルモンを増やすには、運動、睡眠、栄養に注意することが必要です。サプリメントでは、L-アルギニン(L-シトルリン)、L-グルタミン、アルファGPC、ビタミンC等が関係あると言われています。

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HMBは筋肉量を増やさない

HMBは筋肉を増やさないし、筋力(瞬発力・パワー)もつけない 効果なし

いまアスリート向けのサプリとしてHMBが人気です。

ダンベルトレーニング

HMB(β-ヒドロキシβ-メチル酪酸)は、必須アミノ酸ロイシンの活性代謝物です。
ロイシンが分解される際に、5%ほどがHMBになります。

ロイシンやHMBには筋肉の損傷を防ぐ効果がありますが、この目的のためには、ロイシンよりHMBとして摂取する方が、量が20分の1で済むし、効率も良いとされています。
つまり、ロイシンは1日20g-60g摂取する必要がありますが、HMBは1日1-3gで十分です。

このため、筋肉が萎縮しそうなケース(たとえば、AIDSや寝たきりや過激な減量の場合等)では、HMBを摂取することは、役に立つと考えられます。

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HMBは筋肉の損傷を防ぐが・・・

HMB(β-ヒドロキシβ-メチル酪酸)は、いま筋トレを行う人たちのなかで、人気のサプリメントです。

それは、HMB(β-ヒドロキシβ-メチル酪酸)が、必須アミノ酸ロイシンに含まれる物質ですが、多量に摂取することで、次のような効果があるとされているからです。

筋力トレーニング用バーベル

  • 筋肉の損傷を防ぐ
  • 筋肉量を増やす
  • 筋力(瞬発力)を高める
  • 筋肉疲労を少なくする
  • 骨密度を高める
  • テストステロン(男性ホルモン)を増やす
  • 無酸素運動能力を高める
  • 成長ホルモンの分泌を増やす
  • 筋肉のこわばりを減らす

しかし、臨床試験では、このうち「筋肉の損傷を防ぐ効果」は認められるものの、その他の効果は否定されている場合がほとんどです。
たとえば「筋肉量を増やす」効果については、8件の臨床試験中2件(それも特殊ケース)で認められていますが、6件で否定されています。

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ブルーベリーが血糖値を下げるのは、葉の方?

ブルーベリー(の実)の健康効果としては、血糖値を下げる効果が海外のサイトでは宣伝されているようです。
実際に、臨床試験でインスリン抵抗性が20%程度改善したという報告も出ています。1)

しかし、調べたところでは、ブルーベリーの実には、食後の血糖値の上昇を抑える効果も、空腹時血糖値を下げる効果も否定されています。

ブルーベリーの実と葉

その代わり、ブルーベリーの葉の抽出物の方には効果があるようで、4週間の摂取で、39mg/Lも空腹時血糖値が下がっているというデータがあります。2)
ブルーベリーの葉の効果は日本でも注目されていて、宮崎県と宮崎大学の共同研究がNHKの情報番組「あさイチ」で紹介されています。

以下では、ブルーベリーの実と血糖値の関係についての臨床試験の結果について書いています。

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ブルーベリーの血圧を下げる効果は小さい

ブルーベリーのサプリメントには、北欧の野生種ビルベリーが用いられることが多いようです。CMでは、抗酸化成分アントシアニンが、栽培種の3倍以上含まれていると言っています。

ブルーベリー

ただ、栽培種でも品種や採取時期(夏か秋か)、栽培方法(露地栽培かハウス栽培か)によって、アントシアニンの含有量は何倍にも違ってきますので、実際にはそれほど差がない場合もあると考えられます。

さて、ブルーベリーには血管拡張作用のある一酸化窒素を増やして、血圧を下げると言われていますが、臨床試験ではどうなっているか調査してみました。

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