DHAと認知機能

魚油(フィッシュオイル)の主な有効成分は、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)です。このうちEPAは脳血液関門を通過しないので、記憶力や認知機能に関してはDHAが重要と考えられています。

DHA&EPAを豊富に含む青魚

DHAが記憶力を良くするかについては、臨床試験では、サプリメーカーが宣伝しているような効果はなく、非常に小さい効果しか認められないというお話をさせて頂きましたが、中高年の認知機能についてはどうか、調査してみました。

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DHAの認知機能を改善する効果

DHAの認知機能改善効果

調査レベル:C
人を対象にした二重盲検比較試験が2件

効果レベル:C-(効果は非常に小さい)

2件の二重盲検比較試験のうち、1件がDHAが認知機能を改善する効果がありとはなっていますが、少し微妙です。

55歳以上で認知機能が低下している人(ただし、アルツハイマーなどの神経の病変がない人)485人を対象にした試験で、毎日900mgのDHAを24週間摂取したグループは、即時および遅延言語想起検査でのスコアが上昇した。しかし、ワーキングメモリーと実行機能については改善しなかった。
(出典:Alzheimers Dement. 2010 Nov)

もう1件では、 DHAが350mgとEPAが650mgを毎日摂取しても、8つの認知機能検査全てで効果が見られませんでした。(出典:JAMA. 2015 Aug 25)

上でお話しているように、EPAは脳には影響を及ぼさないので、DHAだけに注目して考えると…
DHAを高用量(900mg)摂取した場合は、認知機能の改善がわずかに見られますが、低用量(350mg)の場合は、効果がないということになります。

まとめ:DHAの認知機能を改善する効果は非常に小さい

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