2型コラーゲンと関節炎

非変性2型コラーゲンが関節炎に効くという臨床試験には、中立性の問題があります。

いま、ひざが痛くて歩きにくいなど関節炎に苦しんでいる方向けに2型コラーゲンが注目されています。とくに熱処理や化学薬品処理をせず、分子構造を保っている非変性2型コラーゲンが、リウマチ性関節炎にも、老化などに伴う変形性関節症にも、効果があるとして宣伝されています。

非変性2型コラーゲンのサプリ

口コミベースでは、「非変性2型コラーゲンでひざの痛みが治った」ような書き込みも多いですが、「私には効果がなかった」という書き込みも少なからずあるようです。

非変性2型コラーゲンの本

非変性2型コラーゲンを紹介した本では、いくつもの改善の実例とともに素晴らしい臨床試験データがあげられています。

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非変性2型コラーゲンの関節炎を改善する効果

非変性2型コラーゲンの関節炎への効果

調査レベル:C
人を対象にした二重盲検比較試験が3件、コーホート研究が2件

効果レベル:X(効果は不明)

発表されている研究は、非変性2型コラーゲンの会社が資金を提供していたり、著者として加わっているというコメントが付されているものが複数ありますので、判定は控えます。

リウマチ性関節炎については、非変性2型コラーゲンがいずれも良い結果が得られています。

リウマチ性関節炎が進んだ患者60人を対象にした試験で、可溶化コラーゲンを最初の1ヶ月は0.1mg、次の2ヶ月は1mg投与されたグループは、プラセボ(偽薬)グループに対して、関節の痛みやこわばりが大幅に改善した。
(出典:Science. 1993 Sep 24)

リウマチ患者224人をグループに分けて、それぞれ、2型コラーゲン 20マイクロg, 100マイクロg, 500マイクロg,2.5ミリgを24週間以上飲んでもらったところ、高用量のグループより低用量(20マイクロg)のグループの方が良い反応が見られた。
20マイクロgで、関節の痛みは最低30%改善している。
(出典:Arthritis Rheum. 1998 Feb)

リウマチ性関節炎には、少量であれば、いちおう効果が期待できると思われます。

変形性関節症については、微妙です。

52人の変形性関節症患者に3ヶ月間40マイクロgの非変性コラーゲンを摂取してもらったところ、3つの評価スケールにおいて、関節炎の症状が大幅に改善した。改善の効果は、グルコサミン1500mgとコンドロイチン1200mgを摂取したグループよりはるかに高かった。(出典:Int J Med Sci. 2009 Oct)

というコーホート研究の結果がサプリメーカーで大々的に宣伝されています。
ただ、この研究は InterHealth Research Center という非変性2型コラーゲンを販売しているところから資金が出ていますので、中立性の問題があるようです。

また、以下の試験についても、結論にバイアスがかかっているとの指摘がされています。データをよく見ると、効果が顕著とは言えません。

207人の変形性関節症の患者を対象にした試験で、10gの加水分解(=非変性)コラーゲンを6ヶ月摂取したグループは、関節の痛みが軽減した。
(出典: International Journal of Food Sciences and Nutrition
Volume 60, Supplement 2, 2009 )

→関節炎の症状を示す痛み以外のパラメーター=こわばり、機能、トータルスコアについては効果がなかった。

健康な人46人を対象にした試験で、非変性2型コラーゲン40マイクロgを4ヶ月間摂取してもらったところ、関節の可動性などが大いに向上した。
(出典:J Int Soc Sports Nutr. 2013 Oct 24)

→エクササイズ中は効果はあっても。総合的には効果がなかった。

まとめ:非変性2型コラーゲンは、リウマチ性関節炎には効果が期待できるものの、変形性関節症への効果は今のところ小さいと思われる。

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