高麗人参はインスリン抵抗性を改善しない

高麗人参は、本ニンジンやオタネニンジンと呼ばれますが、世界中で滋養効果の高いものはなんでも、○○ニンジンと呼ばれるようです。(といっても、高麗人参の仲間というわけではありません)

高麗人参

前に、アマチャヅルが、南のニンジン(Southern Ginseng)と呼ばれることは紹介させて頂きましたが、

他にも

  • トンカットアリはマレーシアニンジン
  • クラチャイダムはタイニンジン
  • マカはペルーニンジン
  • アシュワガンダはインドニンジン
  • エゾコウギはシベリアニンジン

と呼ばれることがあります。(いずれも精力剤などによく入っています)

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さて、今回は高麗人参とインスリン抵抗性の関係を調査してみました。

高麗人参のインスリン抵抗性を改善する効果

高麗人参とインスリン抵抗性

調査レベル:B
人を対象にした二重盲検比較試験が3件

効果レベル:C-(効果は非常に小さい)

3件の臨床試験中、2件で高麗人参のインスリン抵抗性を改善する効果は否定されています。

BMIが34±1の肥満の糖尿病、または前糖尿病の人15名を対象にした試験で、高麗人参を2週間2g、その後の2週間は8g摂取したグループは、空腹時血糖値も空腹時インスリン抵抗性も変化はなかった。B細胞(免疫機能に関わる細胞)の作用にも変化はなかった。
(出典:Diabetes Care. 2011 May)

48人のメタボリック症候群の男女を対象にした試験で、12週間4.5gの赤高麗人参を与えられたグループは、HDL(善玉)コレステロールは上昇したものの、その他のパラメーターは、プラセボ(偽薬)グループと変わらなかった。
(出典:Korean J Fam Med. 2012 Jul)

肯定している1件も、短期間の若いアスリートを対象にしたものですので、血糖値が高めの人には参考にならないかと思われます。

18人の男性アスリートを対象に、7日間毎日20gの高麗人参エキスを飲んだグループは、インスリン感受性が改善し、血糖値も下がった。また、ランニング後の筋肉の損傷は抑えられて、炎症を示す物質(IL-V6)も減少した。
(出典:Am J Chin Med. 2011)

これで、高麗人参を飲んでも血糖値に関するパラメーター(血糖値、ヘモグロビンA1c、インスリン抵抗性)にほとんど影響がないことが明らかになっていると考えます。

結論:高麗人参のインスリン抵抗性を改善する効果はほとんどない。

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