マグネシウムの血糖値を下げる効果は小さい

「糖尿病なら すぐに『これ』を食べなさい! 」という本が書店で並んでいました。
この本では、日本人の糖尿病の原因は、カロリーの摂取オーバーではなく、マグネシウム不足だという主張がされています。

糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい

日本人のカロリー摂取量は、だんだん減ってきていますが、一方で糖尿病患者は年々増えています。
その原因を調べると、大麦・雑穀などを食べなくなってマグネシウムが不足した状態が続くことにある、ということがわかったそうです。

この本は、東京慈恵会医科大学の横田邦信教授が書かれていて、たいへん説得力がある本ですので、血糖値が気になる方は一読されることをおすすめします。

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では、本当に、マグネシウムを沢山摂れば、血糖値を下げることができるか?

調べてみました。

マグネシウムの血糖値を下げる効果

マグネシウムの血糖値に対する効果

調査レベル : B
(人を対象にした二重盲検試験が5件以上)

効果レベル:C(効果は小さい)

二重盲検比較試験においては、効果ありとするもの、効果なしとするものが両方複数あります。

ありとするものは

52人の前糖尿病(インスリン抵抗性あり)の男女52人に、6ヶ月間、365mgのアスパラギン酸マグネシウムを与えたところ、空腹時血糖値が低下した。
(出典:Diabetes Obes Metab. 2011 Mar)

マグネシウム不足状態にある第2種糖尿病患者63人に、450mg相当のマグネシウム塩基を飲んでもらったところ、インスリン感受性が改善して、血糖値が下がった。
(出典:Diabetes Care. 2003 Apr)

反対に、なしとするものは

第2種糖尿病患者に、360mgのマグネシウムを3ヶ月投与したが、血糖値、HbA1c、インスリン抵抗性など主要なパラメーターに影響は見られなかった。
(出典:Diabet Med. 1998 Jun)

他にも、Nutr Metab Cardiovasc Dis. 2009 Dec でも同様の結果が出ています。

血糖値以外の糖尿病の他のパラメーター(ヘモグロビンA1c、インスリン感受性)についても、残念ながら、マグネシウムの改善効果は小さいことがわかっています。

結論:マグネシウムの血糖値を下げる効果は小さい

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