飲むヒアルロン酸と関節炎

ヒアルロン酸は、体中のあらゆる場所に存在しますが、関節においては、軟骨のなかで水分を保持したり、関節液の主成分として潤滑剤の役割を果たしています。

関節の構造

変形性関節症は、ヒアルロン酸が少なくなって、軟骨がすり減って、炎症や痛みが発生している状態といえます。そこで、ヒアルロン酸を関節に直接注入するヒアルロン酸注射が治療として行われています。ヒアルロン酸注射は、効果は穏やかですが、長続きし、副作用がほとんどないのがメリットです。

同じようにヒアルロン酸を補給する方法として、ヒアルロン酸をサプリメントとして服用する方法があります。

皇潤プレミアムとキューピーのヒアルロン酸

代表的なサプリメントは、テレビCMで有名な飲むヒアルロン酸 皇潤プレミアムやキューピーの「ヒアルロン酸&グルコサミン」です。

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飲むヒアルロン酸の関節炎を改善する効果

飲むヒアルロン酸の関節炎への効果

調査レベル:C
人を対象にした二重盲検比較試験が1件

効果レベル:X(効果は小さく、中立性に問題あり)

ヒアルロン酸の経口摂取が、ひざ関節症に効果があるかという臨床試験は、日本で行われています。結果は、いちおう効果ありとなっています。

60人のひざの変形性関節症の患者を対象にした試験で、1日1回200mgのヒアルロン酸を12ヶ月摂取したグループは、JKOM(変形性膝関節症患者機能評価尺度)のスコアが改善した。とくに70歳以下の患者について、効果が顕著であった。
(出典:ScientificWorldJournal. 2012)

ところが、実際に数字を見てみると、ヒアルロン酸を摂取したグループとプラセボ(偽薬)グループのスコアの差は僅かです。
たとえば、ひざの膝の痛みやこわばりの項目では、ヒアルロン酸グループが飲む前を100とした場合66.8になっているのに対して、プラセボ(偽薬)グループは72.5となっています。

また、この実験自体が、JR東京総合病院と東京大学の方も参加しておられますが、主体はヒアルロン酸メーカーのキューピーの研究所です。したがって、結果にバイアスがかかっている、中立性に問題があるように思われます。

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