L-アルギニンはサプリで飲んでも血流アップ効果は小さい

アルギニンは、準必須アミノ酸と呼ばれていて、基本的には体内で合成されますが、乳幼児では母乳や食品からも摂取することが必要とされているアミノ酸です。

アルギニンは、私たちの体内における一酸化窒素のレベルを上げて、血流を促進する働きがあります。

そのため、L-アルギニンのサプリメントとして摂取すると、血流が良くなり

  • 男性機能回復
  • 高血圧対策
  • 成長ホルモンの分泌促進
  • 動脈硬化予防、など

に効果があるように宣伝されています。

L-アルギニン

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しかし、L-アルギニンを経口摂取して、上のような効果があるという信頼できる試験データは、残念ながらありません。

L-アルギニンの血流を良くする効果

L-アルギニンの血流を良くする効果

調査レベル:B
人を対象にした二重盲検比較試験が6件

効果レベル:C-(効果は非常に小さい)

6件の試験中、L-アルギニンが血流を増やす効果があるとしたものは、2件です。
4件で効果は否定されています。

効果があるとされたものは、

間欠性跛行(かんけつせいはこう)の患者39人に1日2回8g(計16g)のアルギニンのサプリメントを投与したところ、血中の一酸化窒素の量が増え、血流が増加した。そのため、患者が痛みなく歩ける距離も230%延びた。
(出典:J Am Coll Cardiol. 1998 Nov)

1日2回3gのL-アルギニンのサプリメントを20人に摂取してもらったところ、一酸化窒素の代謝が増加して、血流が増加した。ただし、L-シトルリンの方がL-アルギニン濃度を増やし、効果的であった。
(出典:Br J Clin Pharmacol. 2008 Jan)

*L-シトルリンもアミノ酸の1種で、体内ではLーアルギニンに変わります。
同様にサプリメントが男性機能回復に効果があると宣伝されています。

血流を増やす効果がないという報告は倍の4件あります。

末梢動脈障害の患者へのL-アルギニン投与は、効果がないばかりか血流を悪くする恐れがある。133人の患者に6ヶ月投与したところ効果はなかった。歩ける距離ではむしろ偽薬(プラセボ)のグループが17%も長くなった。
(出典:Circulation. 2007 Jul)

糖尿病予備軍の144人に対して、6.4gのL-アルギニンを毎日18ヶ月摂取してもらったところ、体脂肪や筋肉量はやや改善したが。空腹時の血流や血糖値に変化はなかった。
(出典:Diabetes Obes Metab. 2012 Oct)

結論:L-アルギニンの血流アップ効果はあまり期待できない

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