L-アルギニンと成長ホルモン 効果はあまりない

成長ホルモン(GH)は、名前の通り、成長を促したり若さを保つ役割をする、脳下垂体から分泌されるペプチド型ホルモンです。

成長のイメージ

成長ホルモンは、経口摂取では、胃で分解されてしまうため効果はありません。注射による治療は、特定の疾患の場合に限って、認められています。アンチエイジングや肉体改造のための成長ホルモン摂取は、副作用が懸念されるため、認められていません。

したがって、普通の健康な人が成長ホルモンを増やすには、運動、睡眠、栄養に注意することが必要です。サプリメントでは、L-アルギニン(L-シトルリン)、L-グルタミン、アルファGPC、ビタミンC等が関係あると言われています。

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L-アルギニンと成長ホルモン

アルギニンが成長ホルモンを増やす効果

調査レベル:B
人を対象にした二重盲検比較試験が4件、コーホート研究が1件

効果レベル:C-(効果は非常に小さい)

L-アルギニンと成長ホルモンの関係を調査した5件の臨床試験のうち、成長ホルモンが増えたとされるのは1件のみです。

18歳から33歳の健康な男性8人を対象にした試験で、空腹時に5gと9gのアルギニンを摂取したグループは、顕著に血中の成長ホルモンが増加した。成長ホルモンの濃度は30分後から上昇し始め、60分後がピークとなった。
(出典:Growth Horm IGF Res. 2005 Apr)

残りの4件では、24時間以内の効果を測ったものも、4週間継続摂取した効果を測ったものも、成長ホルモンの増加にプラセボ(偽薬)グループとの差は見られませんでした。

若者グループ 20人(平均年齢22.1歳)とシニアグル-プ(平均年齢68.5歳)8人を対象にした試験で、運動前に5gのL-アルギニンを投与されたグループは、運動による成長ホルモンの増加は、投与されていないグループと変わらなかった。
(出典:J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 1999 Aug)

30人の男性アスリートを対象にした臨床試験で、4週間、L-アルギニン 5.7gとL-アスパラギン酸8.7gを摂取したグループも、L-アルギニン 2.8gとL-アスパラギン酸2.2gを摂取したグループも、他のアスリートとパフォーマンスでも成長ホルモンの分泌量でも差は見られなかった。
(出典:Int J Sports Med. 2005 Jun)

となって、L-アルギニンを大量に摂取しても、運動を伴う場合は、成長ホルモンはあまり変わらないと言えそうです。
運動で増える成長ホルモンの方が確実ということでしょう。
運動しない場合は、短期的には成長ホルモンが増えるかもしれませんが、継続してL-アルギニンを摂取したときに、増えるかはわかりません。

まとめ:L-アルギニンの成長ホルモンを増やす効果は非常に小さい。

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